まだまだ暑い日が続いております。
家のプレハブ工房は38度Cを超え、このままでは身の危険を感じエアコン導入!!
あぁ~ 幸せ。
ウィンドファンの後ろから出る更に暑い風は扇風機で野外に排出。
温暖化・・・
プチ幸せの裏に罪あり。
ごめんなさい。
さて今回は Gibson LG-1 細ネック 1965年製 プラスチックブリッジの修理模様です。
このギターはオーナーのバースイヤーギターで誕生日にヤフオクで購入されたらしいです。
楽しみに待ち、到着してみると・・・
で、修理に送られてきました。
豪快なアーチトップ!
ブリッジサイド左右6~7mm 下方向で6mm の浮き
勢い勇んでバースイヤーギター落としたのに、来てみてこれでは、さぞがっかりだったとお察しします。
ヤフオクご用心!
安い裏には何かある。
内部をマイクロスコープで覗いてみると、
ブリッジプレートはボロボロで訳のわからないでかいボルトが4つあります。
このでかいいボルトでプラスチックブリッジが固定されているのでしょうか?
今年の春ころに導入しました。
レンズの先にLEDライトが付いた優れものです。
今まで手探りでしかわからなかったものが目視出来ます。
割れの状態や、プレートの傷、ブレージング剥がれヒビなどすべて目視して確認できます。
これはもう手放せない優れものです。
*写真はTompson USAのトップ割れ修理時のものです。
プラスチックブリッジ剥がしました。
別にボルトでは固定されておらず熱をかけ、スクレーパーを入れると簡単に剥がれました。
あのボルトは以前に別のブリッジが付けられ固定されていた残骸のようです。
ブリッジ下トップ表面で削られていました。
しかしこのプラスチックブリッジちゃっちいです。
トイザラスに売ってるおもちゃギターの部品のようです。
このブリッジは1弦~6弦の弦間狭く(古いYamaha FGなどもそうです。)フィンガーピッキングでは指が入り辛いので新しいブリッジ作るにあたって弦間も広げる事にしました。
写真のジグプレートはJ-45の弦間です。
だいぶ狭いのが分かると思います。
良質のローズウッドで新しいアップベリーオーバーサイズブリッジを弦間広げて制作しました。
オーバーサイズにすると以前のブリッジはがれの傷が隠せ、振動媒体の面積増え、質量もあるので鳴りが太くなります。
ブリッジプレートの強化修理します。
写真はメープルの薄板です。
弦のボールエンドが傷を作る訳ですが、修理の方法として新たなプレートを貼り付ける方法と傷部分をリーマーという特殊な刃物で掘り、そこに埋木する方法があります。
今回は弦間広げるため、現状の穴をすべて埋め新しいブリッジ穴を開け直すため、強度の面からこの方法を選択しました。
プラスチックブリッジ剥がしたら、塗装の上からブリッジ貼り付けてありました。
プラスチックの接着材は塗装面との接着が相性よいのでしょうか?
ブリッジプレートを裏からクランピング接着し、元のピン穴、ボルト穴埋めたところです。
今回はローズのオーバーサイズブリッジを着けるため塗装を剥がします。
弦間広げた新しいブリッジを慎重に位置決めします。
弦落ちも考慮に入れて、ピッチも計り接着します。
この後、トップ浮きのブレージング追加し、サドル制作みっちり調整して、剥がれていたピックガードを貼りなおし完全に蘇りました。
残念ながら写真が無いのです。
My Pictureに入れるとき上書きしてしまったようです。
弦高12F 1弦2mm 6弦2.6mm 素晴らしく操作性良いビンテージギターになりました。
修理費用
トップ板膨らみ癖とり修理 5000
オーバーサイズアップベリーブリッジ制作 10000
張替え 7000
ブリッジプレート強化 4000
フレット擦り合わせ 4500
ブレージング追加 9000
サドル制作 4000
ナット下ローズスペーサ 2000
ピックガード貼りなおし、接着剤剥離 6500
新弦 500
全体調整 3500
計 56000円
でした。
ヤマト便で送らせていただいたオーナー様からメールが届きました。
北川様
最初、チューニングしている時はギスギスした新品っぽい?
感じがしばらく弾いてると音が鳴り出してきました!
最近は岸部眞明さんなどのフィンガースタイルを練習してるのですが
弦間も弦高もばっちりです。
でも自然にブルースっぽいコードを弾いてしまっています(笑)
小ぶりのボディでいつもスグそばに置いておけるギターとして
入手しましたがもう手放せません。同い年のこいつとはもう
一生付き合って行きたいと思います。
生き返らせていただいてほんと感謝いたします。
ありがとうございました。
嬉しいお便りありがとうございます。
ほんと良いLG-1になりました。
記念のバースイヤーギター末永く可愛がってあげて下さい。
ありがとうございます!!