こんにちは北川木工です。
いよいよピックギターレストア最終回です。
やっとこやっとこ出来上がりました。仕事の合間に少しずつ進めて10ヶ月。
前回はライニング付けて、箱組み上がったところまで掲載しました。
では続きの始まりはじまり!
箱の組みあがったオリンピアちゃん。
ボディ表面に塗りたくられていたペンキ剥がし、どんなサンバーストにするか思案中。
ネックは丸太の様に太くて、とても低音親指で押さえるなど不可能だったので、ネック形状も変更!
親指回り込む様に削り込みました。
そうすると絶対的に強度が心配。
トラスロッド仕込める様に指板も剥がします。
プレイヤビリティ高めるためにメッチャ本気です。
バック板は経年変化で縮み、サイズ足りなかったので桧のバイディング、パーフリング作り、トリマーで溝付け足りずの分辻褄あわせました。
結果的に接着面積も増え丈夫です。
綺麗に巻き込めました。
Fホール回りの面取り。
単板のしるし!
塗装にかかります。
デザインは裏側たぬきのサンバースト。
表はサイケデリックサンバーストに決定!
バンチャクという染料を使ってガンでバーストの染めていきます。
ぶひひっ!ええ感じ。
50年代ビンテージの雰囲気そこなわぬ、濃い~仕上がり。
トラスロッドの溝をトリマーで掘込み、ロッド仕込みます。
このロッドは順反りにも逆反りにも対応する最新版。
箱に囲まれていてネックに固定しなくても単体で動きます。
大和マークに売ってるよん。
指板もバンチャクで染接着。
フレットも仕込んでいよいよセットアップです。
元々のブリッジを仕込みます。
かつてはこの足元に板が張り付けられ、トップ落ちの高さかせぎしてあったのですが、それ剥がし仕込み直しです。
トップ養生して、ブリッジ乗る面にサンドペーパー敷、トップのアールに合うようブリッジの裏を削っていきます。
最終的にこのブリッジは変えることになるのですが・・・
組み上げ音出ししてみると、桧で出来たアジャスタサドルでは柔らかすぎるようで、音がぼけているので弦との接地に牛骨サドルを組み込みました。
さて試し弾きです。
バカでかい音です。すごくサスティーンも効き、まるでアンプから出ているような音がします。
元のポコポコの音とは別次元の音!
ボディ内部の強化大成功です。
しかし・・・気にいりません。
音が硬すぎる。ギンギン硬い音ばかり前にたちます。
桧の柔らかい音が消されてしまっています。
なぜか?
ブリッジがでかすぎるのではないか?
テールピースもかなりでかいです。このサスティーンはこのテールピースの影響で出ていると思われます。
サスティーン残したまま柔らかい暖かい音にするにはブリッジを幅狭く接地面を小さくしようと考えました。
ローズウッドでブリッジの足製作。幅狭くしてトップのアールに合うよう削り直し。
結果、見事に予想的中!!
リバーブの効いた独特のピックギターの音に加え柔らかい深い音も加わり、操作性も1弦12F1.5mm
まんぞく 満足 やったね!
んでもって 音源アップです。
今回はロードのコンデンサマイク~BOSSループステーション~Rolando AC100をSonyのICレコーダでループ遊び録音。
こうして夜は更けていく。
ありがたいことです。
きっとOlimpiaも喜んでくれています。
じっちゃん これからも遊ぼうね。
2010年3月28日日曜日
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