2012年6月8日金曜日

Gibson LG-2 1943年

こんにちは。 北川木工です。

長い間気にかかっていた大修理に、やっと4月から着手し出しました。
このギターは、2年前に神戸のミュージシャンの方からお預かりしました。
が、去年、一昨年とどうしようもない忙しさと
このギターのあまりに損傷激しさに気後れし、なかなか手を出せなかったものです。

無期限でお預かりしたものの、ずっと気がかりでした。
春に意を決し取り掛かり出しました。


戦前のGibson字態
バナーヘッド

モデル名やシリアルナンバーは
どこにも見当たりません。









ネックは3ピース
オープンバックペグ

トラスロッド無し
極太三角ネック











そしてボディーは・・・・



このような状態です。

この損傷は阪神大震災の時に
起こってしまった不測の事故でした。

チップボードケース収納されていましたが、
上から重い機材が落ちてきて潰された
らしいです。

私は、京都にいましたが凄まじい縦揺れ状態
でした。




内部のブレージングもバラバラ トップはネックブロックを起点に縦割れだけでなく横にもへし折れています。

出来るだけオリジナルの材を使って修復し、塗装まで仕上げる約束です。

バック板剥がしトップ板修復していくか、トップ剥がしバラバラの状態で修復するか
散々悩みました。
横割れの折れを修復するにはトップ剥がしバラバラのピースを繋ぎ合わせるしかないと思い方針が決まりました。



トップ板を剥がす準備をします。

スクレーパーに剥離材をつけながらバイディングを外して行きます。









これをまた使いたいのでダメージ与えぬ様
慎重の剥がします。

熱を加えて剥がすと伸びてしまって再度
使えないので、剥離材で接着剤溶かし
ゆっくり剥がします。








ドライヤーで熱を加えながらトップ板を剥がします。


















あちこちにダメージがあり、また乾ききった
材のため材自体が弱ってもろく、力任せの無理強いは禁物です。












まず、左ピース剥離












続いて右ピース剥離














センター下部剥離

この工程にはブレージングを剥がしながらの
作業が当然必要なわけで、ホールから手を
入れてブレージング剥がす、剥離材使う、
熱かけるなど、
一筋縄では行かぬ作業でした。

こんなバラバラになったトップ材剥がし作業は
なかなか経験出来ないです。


さて、残ったネックブロック周辺の剥離。
これは厄介です。
何故なら、ネックがダブテールジョイントで収まっているため、どう考えてもこのピースは
抜けないのです。

ネック外すか、ダブテール部割るつもりで強引に行くか
思案です。

続きは、また次回で!






2012年5月24日木曜日

Martin 00-18 1946


Top割れ 、ブリッジプレート損傷 修理


マイクロスコープでトップ割れ内部調べる。

割れどころか、内部はえぐれている。
表から表面のみボンド刷り込まれた状態。
一時しのぎの修理が開いてきている。

エポキシ樹脂を埋め、パッチ修理
これでもう開くことはないだろう。






ブリッジプレート内部

弦のエンドボールが食い込みメープルの
プレートが損傷

メープル材を貼り付け補強修理




























Gibson J-50 1960

トップ浮き、ブレージング折れ、剥がれ 
ブリッジ剥がれ 修理


トップ浮き激しく、サウンドホール回り凹み
チューニング不可状態。















マイクロスコープ、スクレーパーで探り
ブレージング剥がれ調べてみると
この状態。

組んだままでどこまで出来るか限界の修理










折れたり、外れたりしたブレージング修理後、弦を張って
確かめる。
元々の強度不足。
ブリッジ剥がれ、ブレージング外れ、最終的に折れる様な状態になった根本的な原因。

ブレージングの追加














変形治まり、パリッとした勇姿!

これで使えるギターになりました。
激鳴り!