2009年6月30日火曜日

ピックギター トップ落ち ヤフオク レストア その2

またまた ご無沙汰になってしまいました。

ブログアップしてから問い合わせ、修理依頼たくさんいただき、ありがたき幸せです。

ありがとうございます。

そしてまた、愛機復活や音、操作性の向上など多くのうれしいメールいただき
その上2本目、3本目のリピートいただけたり、本当に感謝です。
これからもまじめに取り組んで行きたいです。


皆様 心よりお礼申し上げます。 ありがとうございます。


最近 うちの工房にギター修理習いたいと弟子入りされたSさんと言う方がいます。

年齢は私よりちょい上の50歳。 (私は1961年生まれです。)

木工経験あり、ギター製作経験ありで温厚で丁寧な仕事される暖かい方です。

長いお付き合いになりそうです。

 
 さてさて ピックギター トップ落ち ヤフオク レストア その2 始まり始まり


復元ではなく、プレイアビリティ重視の レストア という作業は、

壊れた原因を探り、それを補強しながら出来るだけオリジナル部品を使って

あるいは加工してオリジナルの弱点を補い、プレイヤビリティを高め

使えるビンテージに仕上げる というスタンスでかかっています。

この作業は時間かかり、とても仕事としては成立しにくいです。

しかし、レストアすることはリペアに従事する者にとっては

目からうろこが落ちるような素晴らしい経験をそのギター自体が与えてくれ、

壊れたギターと対話できるようになり、

彼らが次々に要求してくる事を理解できる様になります。

リペアを志す者には絶対に必要であると私は考えています。


そこで、いきなりSさんにこのピックギターレストアを経験してもらう事にしました。
もちろん私も逐一状況を把握し、口も手もはさんで。

fホールであるため内部を触るにはバラす事から始めなければなりません。







バック板はずしチェックします。





問題のトップ落ち部ブレージングです。


何か変です。


アーチトップブレージングの反りが全然ありません。


材質も形状も他のブレージングと違います。


接着方法も雑で剥がれています。

これはひょっとしてアーチしたオリジナルをはがして、


無理やりにストレートのものをfホールからクランピング

接着したのかも・・・


故意でしょうか?
無知でしょうか?

なんと訳のわからん修理
そのために起こっているクラックが多々あります。

かわいそうなギター













バックのブレージングは、かろうじてセンターが着いているだけ

で全部はずれています。

















トップ、バックとも多くのクラック入っています。








このギターはOLIMPIAという日本製でトップ、サイド、バック、ネックとも 
ヒノキ材オール単板で、指板はマカバ材で作られています。

戦後すぐの材の乏しい時期に作られたモノだと思います。

今は、このギター組上げて塗装手前まで出来ています。
指板外し組み込めていないため、音出しはまだできていません。
じいさんギターは早く鳴りたくてうずうずしています。

次回はそこまでの様子をアップします。

つづく・・・


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