2009年8月2日日曜日

ピックギター トップ落ち ヤフオク レストア その3

前回、緊急連絡で依頼主を探していた落下破損のJ-45 無事コンタクト取れました。

ほんと、お騒がせしました。

良い教訓になり、今は修理ギターカルテを作り、アナログ、デジタル両方で管理しています。



ではでは ピックギター トップ落ち ヤフオク レストア その3 です。


まずは、バックブレージングをはがし接着面を削り、

ボンドがしっかり吸い込んで接着できる下準備して接着。

ほこりやニカワの上からでは弱いですし、

fホール組んでしまうと修理できませんから。

念をいれてしっかりと。












アーチトップ部の反りの入ったブレージング作り、

fホールから クランピング接着。

その際、自然にトップをふくらませてやるために
あらかじめ湿度を与え、木の繊維をやわらかくして

表面乾かしてから

アールブレージングをクランピング接着。

いきなり無理に曲げると割ってしまいます。

これは、トップ浮き修理にも応用します。

割れ部もパッチをクランピング接着。





昔のギターによく見られますが、ライニングが薄い木一枚で
回っています。

ライニングとは、サイドとトップ、バックを接合するための
のりしろの様な役目の部材です。

薄い木1枚では接着面せまく、耐久性にかけると考え、
マホのクラシックギター用
ライニングをトップ側、バック側とも追加。


これでかなりしっかりした箱になるので、
修理前のポコポコ音からギンッと芯のある音になる事
を期待しています。







バックにもアーチがついているため、フラットバックの様な
クランピング接着は出来ないので、写真のような方法で接着しました。

なかなか厄介な作業でした。

無事に箱が組みあがりました。

クランプはずしてコンコンと響きを確かめると、
しっかりした予想通りの響きが返ってきます。


ぶへへっ! 楽しみです。

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